朝起きると手がこわばる、指の第一関節にぷくっと腫れができた、ペットボトルのふたを開けるとき指先に
痛みを感じる・・・その症状、「ヘバーデン結節」かも。放置は禁物です! 高齢女性の手指を見ると、
第一関節にコブのようなものができていたり、曲がって戻らなくなってしまっていることが少なくありません。
これは、「ヘバーデン結節」という手指の病気の症状です。
「ヘバーデン結節」は進行性の病気で、放置しておくとやがて少しの刺激でも激痛を引き起こし、およそ5年で
指先の関節が変形して戻らなくなるといわれています。
手指の痛みやしびれ、変形といった症状は、とくに更年期を過ぎた女性に多く見られます。正式に診断されて
いないケースも含めると、患者数は300万人に及ぶとも。
たいていの場合、医療機関を受診しても加齢のせいにされ、「手を酷使しないように」といわれ痛み止めや
湿布を処方されるだけ。しかし、日常生活のなかで手を使わないというのはとても難しく、また、手元は人から
見られるので、女性にとっては大きなストレスとなります。
そんな手指のつらい症状に悩む方々をラクにしたい、と日本で初めて「ヘバーデン結節外来」を開設したのが、
本書の監修者、富永ペインクリニック院長の富永喜代先生です。
痛み改善ドクターとして、「金スマ」などテレビ出演も多い富永先生考案の「10秒神経マッサージ」は、1日2回、
神経ポイントを10秒間、自分で刺激するだけ。多くの患者さんがこのマッサージにより諦めていた手指の痛みから
解放されたといいます。さらに2019年の日本ペインクリニック学会でも発表し、そのマッサージ効果にますます
注目が集まっています。
本書では、自宅でも簡単にできる「10秒神経マッサージ」の方法を、丁寧にイラスト付きで解説。
痛みが起こるメカニズムから、「ヘバーデン結節」をはじめとする手指や手首が痛むさまざまな病気、自分で
できる痛みの予防・改善法、今すぐやめたいNG習慣、痛いときに役立つ生活の知恵などまで、あますことなく
ご紹介しています。
手指が痛くて包丁が握れない…、スマホ操作が痛くてできない…、力を込めてグーが握れない…、そんな症状が
あれば、まず読んでみてください。時に手指の痛みには、糖尿病、脳梗塞、頸椎症、ヘルニアなどといった、
重大な疾患が隠れていることも。
まずは痛みの原因を知り、痛みから解放される…その手助けとなる一冊です。
【目次】
PART1 手指や手首の痛みに困っていませんか?
PART2 実践!自分で手指や手首の痛み・しびれを改善できるワザ
PART3 手指や手首の痛みを予防・改善するのはどっち?
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